静岡天満宮の由緒
安倍川の流れの中に、雨が降っても嵐が吹いても濁流が襲っても動かない大きな石が
ありました。
古代の人々はそこに神が宿っていると信じました。静岡天満宮はそのような原始信仰
(磐座信仰いわくらしんこう)を出発点として います。(川中天神伝説)
やがて、無実の罪で大宰府に配流された菅原道真公が亡くなり、その後無実がわかり祟りを
鎮める為「天満自在天神」という神号を追贈され「北野の地(→北野天満宮)」に祀られると、
各地の天神社は道真公を祀り、厄除さらに学問の神様として崇めるようになります。
静岡天満宮は、道真公のご次男景行公の配流先であった駿河国府内にあり、菅原家と
直接結びついている特異な神社なのです。
主祭神:菅原道真公(すがわらみちざねこう)*学問・厄除の神
配祀神:少名彦那神(すくなひこなのかみ) *農耕・医薬医療の神
注) 二柱の神ともに川中天神伝説で伝えられる「天つ神」である。平安末期(時期不詳)に主祭神として
菅原道真公を祀り神社の形態を保ったと伝えられており、その時に少名彦那神も同時に配祀したとされる。
静岡県神社庁静岡支部 平成十年『改定静岡市神社名鑑 』
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
● 天神信仰の原点
● 特異な静岡天満宮
『北野天神縁起絵巻(弘安本)』(文化遺産オンライン)